2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧

マンガ『メイプル戦記』川原泉 ゆるりらがむしゃらなスポーツ少女漫画!? この人の越境感覚は凄い。 なんのラインもない。 あらゆるものをやすやすと越境しちゃう。しかもゆるく。 最後には感動させるし、一体何なのだ?

過去の日記を読み返していたら、ETV『獏さんを知っていますか』を見たい、と書いてあった。それを見たときの事を書き留めるのを忘れていました。 といっても、何点かメモ。"沖縄性"に対する思い/パロディにすること これも、戦場にいないものの戦争小説か

圧倒的な衝撃を伴う読書だった。 スタニスワフ・レムの他者論が、絶対的なフェーズの違いをこれでもかと執拗に描くのに対し、フェーズの違いを乗り越えようと痛いほどに試みるのがこれだ。 スタニスワフ・レムの小説はSFであり、こちらは現実の恋人を対象に…

人に引きずられやすい。自分のペースをすぐに見失う。 とくに、自分と似たことを言う人、考えている人が現れると、話すのが楽しい反面、その人の言う言葉が大きくなって、自分は相手と交換可能なのではないか、相手の方が確実に勝っているので私なんかいなく…

ひきつづき深沢七郎。 なんでこんなに惹かれてしまうんだろう。 語り口の哀しみか、家族、地域、時間、あらゆるものがつながる感じ、シンクロニシティか。わかりません、自分でもよくわからないのですが、無知な人々が一生懸命心底一生懸命生きている小説を…

フロスト加工⇒つや消し誤差

その2

NHKトップランナー 佐藤オオキを見る。 ミニマムな視点から、マキシマムな世界を透かし見ているような人。大上段に構えて小さなことを省みず、って在り方もあるかもしれない。でも、ふとすると見逃してしまう小さなものが、大きなことを起こすことのそのダイ…

川上弘美「婆」 好きなのは婆の形の中にある婆ではなく、球形の空間の中を飛び回る月の放つ光が満たすところ全部を漂っているような婆という気配なのだった。好きなのは、婆という形の中に閉じ込められた婆の芯ではなく、そこらじゅうをびっしり満たしていた…

毎日連絡を取り合っていた人とここみっかほどメールもしていない。 徐々にそのひとの実体がかすんでくる。 私の人生にそんなひとはいなかったんじゃないかと、幻のかなたにぼんやりと認めるだけの姿であるように感じる。 周りにいる人々を実体として認識でき…

先日に続いて…楢山節考 (新潮文庫)作者: 深沢七郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1964/08/03メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 83回この商品を含むブログ (109件) を見る押入れの奥から出してきた。チッチかわいい!小さな恋のものがたり (第39集)作者: み…

庶民烈伝 (新潮文庫 草 136-6)作者: 深沢七郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1981/08メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見るなんと絶妙な語り口。おかしい、切ない、哀しい。