圧倒的な衝撃を伴う読書だった。
スタニスワフ・レムの他者論が、絶対的なフェーズの違いをこれでもかと執拗に描くのに対し、フェーズの違いを乗り越えようと痛いほどに試みるのがこれだ。
スタニスワフ・レムの小説はSFであり、こちらは現実の恋人を対象にしているのだから、同じ土俵に乗せるわけにはいかないが、自分の中で、後者の他者論について考えたいと思っていることに、すこし成長したかな、と思ったりもするのです。

たまもの

たまもの

「たまもの」を読んだら、『ニシノユキヒコの恋と冒険』を再び読みたくなった。
こちらはどちらかというと、絶対的なフェーズの違い(とまで言うと言い過ぎか)をそれとして仄かに切なく感じる本ではないかという感じがするのだが…。いかに。

ううんと、他者論とは自分と人のマッピングの仕方??
あーあー。ちゃんと考えよう。