ほん

マンガ『メイプル戦記』川原泉 ゆるりらがむしゃらなスポーツ少女漫画!? この人の越境感覚は凄い。 なんのラインもない。 あらゆるものをやすやすと越境しちゃう。しかもゆるく。 最後には感動させるし、一体何なのだ?

圧倒的な衝撃を伴う読書だった。 スタニスワフ・レムの他者論が、絶対的なフェーズの違いをこれでもかと執拗に描くのに対し、フェーズの違いを乗り越えようと痛いほどに試みるのがこれだ。 スタニスワフ・レムの小説はSFであり、こちらは現実の恋人を対象に…

ひきつづき深沢七郎。 なんでこんなに惹かれてしまうんだろう。 語り口の哀しみか、家族、地域、時間、あらゆるものがつながる感じ、シンクロニシティか。わかりません、自分でもよくわからないのですが、無知な人々が一生懸命心底一生懸命生きている小説を…

中沢新一『僕の叔父さん 網野善彦』 いろんな読み方ができる本です。まず、網野善彦氏の研究の芽が開くその瞬間に立ち会った甥中沢氏の書くドキュメントとして、網野氏と中沢氏の研究の入門書として、ひとが学習していくときのひとつのパターン、ケーススタ…